ハラスメントの生まれる構造
こんにちは。よしひろ(@dandoreator) です。
昨日のブログではハラスメントが56種類あるという事をご紹介しました。
参考:人生で初めて「これってハラスメント?」と思ったら〜ハラスメント56種類まとめ(2019年版)後編〜 - Release 〜不安やイライラから人々のココロを解放する〜
ハラスメントが発生するのは加害側の「これくらい大丈夫だろう」と被害側の「こんな事をするなんて…」という認識の違いがベースになります。
そんな中で共通するのは「その現象をどのように認識するか」という事です。
例)エアコンハラスメント(エアハラ)の場合
「28度という室温をどう認識し、どう考えるか」という点がハラスメントに繋がるか否かの大きな要因となります。
ここは暑がりの人と寒がりの人で大きな差が出てきます。
暑がりの人からすれば28度は暑すぎると感じるでしょうし、寒がりの人からすれば少し肌寒いと感じるでしょう。
気温という事実は誰から見ても変わりませんが、それをどう感じるにはかなりの個体差があるという事です。
<事実>28度
暑がりの人:「暑い」
寒がりの人:「寒い」
そして「暑い」「寒い」と感じた時にどのように行動するかがハラスメントとなるか否かの分かれ道となるのです。
ハラスメントというのは人と人の間で発生する問題です。
これが自分の部屋であれば自分の好きな室温に設定しても誰も文句は言いません。自分のプライベート空間だからです。
しかし、これは一歩外に出てしまうと通用しません。
例えばオフィスなどで「暑いから室温を下げよう」と勝手に室温を下げると、それを「ハラスメントだ」と感じる人が出てくるかもしれません。
<事実>室温を1度下げる
暑がりの人:満足
寒がりの人:不満
<事実2>室温を1度上げる
暑がりの人:不満
寒がりの人:満足
どちらも自分は満足できますが反対の立場の人は不満を抱きます。
あくまでハラスメントは「被害者側がどう考えるか」がベースになりますので、声を上げられない被害者がいるかもしれません。それが積み重なってハラスメント相談窓口等への相談に繋がるというケースはよく考えられるパターンです。
特に多様な人材が集まったり大人数が一つのフロアに集まるような企業であればこのリスクは高まります。
きちんと周囲の同意を得てから室温をコントロールする方が安全でしょうし、お互いが譲歩することも重要です。
何より、コミュニケーションをしっかり取ることでハラスメントと認識されてしまうリスクを回避することが重要です。「たかが室温」と思わずに、しっかりと問題点と向き合いましょう。
エアコンの室温であれば少し我慢すれば良い。と感じる方もいるかもしれませんが、自分の信念に関わるような重要な問題に関するハラスメントとどう向き合うべきか。これは次のブログでご紹介したいと思います。
それでは今日はこの辺りで。
それではまたお会いしましょう!
<今日の名言>
普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。
いたらお目にかかりたいものだ。
*1:アルバート・アインシュタイン アメリカの物理学者